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NPO ソフトインダストリー研究会

〒150-0036
東京都新渋谷区南平台町13-4-509
TEL:FAX  03-3770-6038
1971年通商産業省(現:経済産業省)では産業政策を進める一方で人々の消費による内需拡大を目指し、そのための基礎的資料作りと企画を行う組織を外部に設けることにしました。

この組織は財団法人とし、当時の産業政策の要であった重工業局(その後、産業政策局に移管)で企画され、翌1972年3月 財団法人余暇開発センターとして佐橋滋(小説・テレビドラマ「官僚達の夏」の主人公、風越信吾)が初代理事長として就任し、発足しました。

内需拡大を図るに着いて、当時は欧米に習うという時代でしたから、海外を調べました。その結果、明らかに成ったことは、わが国と欧米では消費者の姿がことなるということでした。わが国では戦後所得の平準化が進んでいること。
団塊の世代と言われた人達が労働市場にデビューしこの世代を中心とする消費活動が活発になって来ているということでした。

当時は国民のほとんどが中流意識を持ち経済も順調に成長していました。また、海外からは日本は労働時間が長く働き過ぎである、との批判を受けていました。
内需拡大を図ること、海外の批判を避けること、このことから1973年には振り替え休日法が、さらに1985年にはゴールデンウイーク作りを目論見設定さ れた、祝祭日の間の日を休日にする法案が決議され、さらに1998年にはハッピーマンデーと言う休日と休日が重なった時は月曜日を休みにするという法案 が成立し、今日に到っています。

バブルが進む中1988年2月、余暇開発センター内にソフトインダストリー研究会が組織内組織として発足しました。この時代、各地にレジャー施設開発が進んでいました。施設運営に対してのソフトが必要であるとの判断からです。
間もなくバブルははじけ、経済低迷の時代が始まり、今日まで失われた20年が続いています。

こうした中、NPO法が成立しました。これを契機として、2000年1月、ソフトインダストリー研究会はNPOとしてスタートすることとしました。
時代は大きく変わり始めました。「第五縁社会」の到来です。

団塊の世代は歳を重ね、リタイアの年齢に到りました。
少子高齢の流れは変わりません。人口構成・社会環境は変わります。

人には、五つの縁があります。両親との血縁、家周りで暮らす幼少期の地縁、そうして、学校へ行くようになるとできる学縁、卒業し社会に出てからの職場縁と四つの縁が続きます。そうしてリタイア。
ここからが第五縁が始まります。それは元気で綺麗で楽しい暮らしを指向する人たちの集まりです。
人生は65歳までは週休2日。65歳×2=130
65歳から90歳では週休7日。(90歳―65歳)×7=175
これからは働いてリタイアするまでの自由時間より、多くの時間をリタイアしてから持つことになります。それに歳を重ねるごとにリタイア前の四つの縁は希薄になっています。

第五縁社会での、空間、環境、社会、経済、を見据えながら「元気で、綺麗そうして楽しい暮らし」に寄与するよう、活動を続けます。それがNPOソフトインダストリー研究会です。